本当にね、早く収束してもらいたいものです。コロナウイルス。
コロナ禍がきっかけで、テレワークに移行する企業も増えています。
なんとなく、これがきっかけで新しい生き方、新しい働き方がいやがおうにもやってくるような気がしています。
テレワークの定着が、日本人の働き方を変えるかも
まだまだコロナは収束しないと思うので、コロナ後のことを言うには早すぎると思うのですが、新しい働き方として今後さらにテレワークが浸透するんじゃないかと、密かに期待しています。
事務所に社員みんなが集合して、一斉に働くという昭和的価値観はガラガラと崩れ、これからは自分が住みたい場所で働ける時代がやってきます。
そうなると、東京や大阪など大都市に集まる意義が薄れるので、田舎が好きな人は田舎で暮らし、都会が好きな人は都会で暮らしつつ、ネットを通じて仕事が出来るようになる。
場所に縛られない生き方ができることで、すごい価値観が変わると思います。
もちろん、モノづくりは工場などに出勤しないと出来ない仕事だし、配送業やサービス業など、多くの仕事はテレワークが不可能なことも分かってます。
そんな中でも、テレワークが可能な職種はたくさんあると思うので、出来るところからテレワークをどんどん進めていけば良いんじゃないかと思いますよ。
僕は、テレワークというのは働き方だけじゃなくて、生き方そのものも変わって行くんじゃないかと思っているんです。
それこそ、今までの価値観に固執していたら新しい生き方に対応できなくなってしまいます。
今までの働き方の固定概念をぶっ壊せ!
時間をかけて通勤し、みんなが同じ時間に同じ場所に出社して、意味のない朝礼をやって、時間の無駄遣いの会議をやって、という考え方や価値観を変えないといけません。
こうした固定観念は、僕のような50代以上の人間に垢のようにこびり付いています。
曰く、「お互いに顔を合わせて仕事をしないといけない」とか、「会社に集合して同じ時間を共有することで、会社へのロイヤリティ(帰属意識)が高まる」とか。
僕は本業で管理職をやっているのでよく分かるんですが、イマドキ「滅私奉公」で会社のために一身を捧げますっていう社員なんか、ほとんどいませんよ。
そもそも会社への帰属意識なんかを求めるほうが、どうかしているんです。
縛り付けようとすればするほど、会社への愛着が薄れる場合もあります。
そんな昭和的価値観は、かなぐり捨てないとダメ。
「でも会社に行かないと、仲間が出来ないし人間関係が希薄になる?」
いやいや、会社でせっせと築き上げた人間関係なんて、大半は定年退職すると消えて無くなってしまうもんですよ。自分の住んでいる地域での人間関係を築くことをおろそかにしたまま会社に全てを尽くした結果、退職後には周りに誰も知り合いや友達が居ないという悲しいことになりかねません。
テレワークになると、住んでいる場所=職場になるので、自分の住んでいる地域に深く関わりながら生きることが出来ます。人間関係は、自分が住んでいる地域を中心に築いていくべきなのです。
そうすることで、定年後も築き上げた人間関係がずっと続きます。
テレワークは、会社から離れて仕事をするのですが、逆に言うと住んでいる場所により密着して仕事をするということです。
今までの生き方の価値観をガラリを変えないとね。
テレワークが今すぐ可能な職種とは?
僕が考えるテレワークが「今すぐ」可能な職種は、以下の通りです。
・・・まだまだあると思います。
ただ、これらの職種が今すぐテレワークに切り替えるとすると、一番のネックになるのが「紙」です。
- 紙の書類
- 伝票
- 決裁文書
- 注文書
- 指示伝票
今までの仕事は、ほとんどすべてが「紙」にアウトプットしていたんですね。
でもテレワークでは「紙」は邪魔以外の何者でもありません。
紙をいかに捨てて、アウトプットをクラウド(データ管理)に変えるか。
今までの慣習やコミュニケーションの方法を変えることになるので、障壁が高いかもしれませんが、やるべきです!
これからの時代、「紙」で情報を伝達する必然性はどこにもありませんから。
テレワークをするために必要な環境とは
ということで、テレワークをするために必要な環境を考えていきましょう。
データはクラウド環境に保存
まずはさっきから書いているとおり、「紙」での情報伝達をやめることです。
これらはすべて、ネットに置き換えることが可能です。
文書フォーマットをすべて電子化し、それらを共有するために情報のやり取りはすべてクラウドで行います。
莫大なお金をかけなくても、Googleドライブで十分。
データの共有は、企業向けの容量無制限プラン(G SuiteのBusiness エディション)で十分いけます。
それから、受注管理や経理業務など、基幹業務用に社内ネットワークを構築しているケースが多いと思いますが、社外からでもアクセス出来るように環境を整える必要もあります。
基幹業務システムのサーバーを社内に置いているところが多いと思いますが、クラウドへ移行するべきだと思います。
今回はコロナ禍ですが、他にも自然災害というリスクもあり、いつ事務所が使えなくなるか分かりません。
だから基幹システムもクラウドに置くほうが、リスクヘッジになると思いますよ。
もちろん、セキュリティを万全にする必要がありますが、できればブラウザで操作できるようにすべきですね。
ノートパソコンとWi-Fi環境
パソコンは社内で使う場合も基本的にノートパソコンにして、Wi-Fi環境にしておくと、いざテレワークに移行する時に、すぐに実行できます。
デザイン業務なんかは、大きなモニタがあったほうが良いので、職場には大型モニタを設置して、ノートパソコンと接続できる環境にしておくと便利ですね。
Web会議システム
テレワークになると、会議も打ち合わせもすべてWebに移行します。
今注目されていて、コスパが良いのがZOOMミーティングです。
100人が同時に参加できて、ミーティングが24時間使える契約で、月2000円という破格の安さで、Web会議システムが利用できます。
すごいコスパが良いですね。
ウェブ会議システムに高いお金をかけるよりも、ZOOMのようなサービスを使わせてもらうほうが、サクッと効率の良いWeb会議の環境が整います。
まとめ:テレワークは新しい時代の働き方&生き方だ
以上、テレワークに関する僕の考え方を書いてきました。
賛否両論あると思いますが、テレワークはこれからの時代にもっとも合った働き方だと確信しています。
社員が一つの場所に集まる必要がないので、例えば東京、大阪、名古屋、兵庫、福岡などに散らばっていても仕事ができます。
社員はそれぞれ、自分の好きな場所に根を下ろし、暮らしていくことができます。
そうなると、転勤で家族と離れることもなくなるし、職場の余計な人間関係や、意味不明な伝統・慣習に従う必要もなくなります。
地獄の通勤電車に乗る事もなくなります。
各人が自由な環境で仕事ができるのです。
もちろん、仕事の成果を出さないといけませんし、テレワークになれば仕事のパフォーマンスや結果を最優先に評価しないといけません。
だから、「決まった時間に出社して、1日中仕事をしているフリが上手な人」は、テレワーク時代には淘汰されるでしょう。
ある面、自律心が今以上に求められるようになるでしょう。
アフターコロナの時代は、今までの価値観がガラリと変わるかもしれません。
コロナ収束までは、長い長い道のりかもしれませんが、新しい価値観に合った新しい働き方をするために、テレワークが当たり前に浸透していくんじゃないかと思います。
今までの会社組織というのは、同質性が求められていました。「チームワーク」や「和」が重要視され、みんなが同じ価値観を持つことを半ば強要されていたようにも感じます。
でも、テレワークを中心とした会社組織では、多様性を認め合い、違う価値観を許し合いながら、協力して仕事の成果を上げるという方向にならざるを得ないと思います。
そのほうが、より人間らしい組織になると思うのは、僕だけでしょうか。
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